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特集2.「家電から快適住空間」をトータルコーディネート提案する「家電住まいる館」

「住宅まるごと」の提案ができる店

 日本の家電業界は、2009年から始まったエコポイント制度や2011年の地デジ化によるテレビ需要の先取りにより2011年の9兆円のマーケットをピークに、縮小傾向が続いていました。家電業界の動向に加え、少子高齢化、人口減、インターネット社会の浸透といった社会環境に対応するため、2011年以降に住宅関連での事業拡大を目指し、新築のエスバイエルを買収、ウッドハウスを設立、また住宅設備メーカーのハウステックを買収し、リフォームを強化しました。さらに金融ファイナンスや不動産も始め、住まいというひとつの生活のインフラを念頭に、事業を構築してきました。これらを進化させるために家電と親和性の高いインテリアを加えることですべてがつながり、一体となった新業態「家電住まいる館」をスタートさせました。
 家電をコアとして住宅やリフォーム、インテリア、金融、不動産などをプラスして、「住宅まるごと」の提案ができる店の形にしたのが「家電住まいる館」です。喫茶などの飲食コーナーを設けており、ご家族や女性の方もお気軽にご来店いただき、ゆっくりとくつろげる店舗となっています。これまでヤマダ電機では、「LABI LIFE SELECT」などの売場構成や取り扱い商品の幅の拡大など、さまざまな取り組みを行ってきましたが、その延長線上にある新コンセプトの店舗となります。

生活を楽しむことを提案する店舗を目指す

 2017年度は、当初目指してきた点との違いがないかを検証、修正し、これからの店舗拡大につなげるための確認を行ってきました。「家電住まいる館」では、その店の魅力を上げるようなインテリアとリフォーム、新築など「住宅まるごとに特化したお店作り」を進めました。広々とした店内に「リビング・キッチンダイニング・ベッドルーム」とさまざまな生活シーンに合わせた素敵な家具を取り揃え、実際に手に触れて、質感・品質を確かめながらお選びいただけます。「家電住まいる館」では、一体感のある店舗が奏功し、インテリアや新築販売においても成果を得ることができました。
 その結果、家電とともにインテリア、さらにインテリアを介してのリフォームなどをヤマダ電機としてトータルに提案できるようになりました。例えば、テレビを購入しようとしているお客様に、こんなソファでテレビを見るとより楽しく快適になる、照明を調整すると番組がさらに楽しめるなどを想像していただくこともできます。キッチンが変わると料理が楽しくなるなど、普段の生活の中では意識していないことも、ヤマダ電機にご来店されることで気付きを与えられるようにしたいと考えます。これまでの「壊れたから買う」ではなく「生活を楽しむことを提案」する店舗を目指していきます。
 2018年3月末までにオープンさせた20店舗から随時店舗数を増やしており、2018年度末時点では100店舗程度を「家電住まいる館」にする方針です。

インテリアはSPA商品の拡充を推進

 インテリアについては、企画から製造までを行うSPA商品を製造する体制が始まり、「家電住まいる館」を100店舗達成させることでSPA商品のスケールメリットを出すことができます。季節ごとに統一感のあるカラーコーディネートができるよう商品の開発も進めております。さらにお部屋のトータルコーディネート提案ができるようにインテリアコーディネーター資格取得者1,000名体制を目指すことで、インテリアが大きく伸びることが想定されます。
 商品ラインナップにおけるSPA商品の比率を高め、取り扱い量が増えることで物流網もさらなる進化をさせていく方針です。

リフォーム推進体制の強化

 またリフォームについては、株式会社ナカヤマを一体化して、業績の拡大を見込んでいます。リフォームは、世代や家族構成、ライフスタイルなどそれぞれのご家庭で千差万別であり、商品や売り場以上に提案する「人」が最も重要です。リフォームに精通したナカヤマの社員が全国の店舗に入ることで、業績を大幅に拡大させることが見込まれ、3年後にはヤマダ電機グループがリフォームで日本一になることを目指しています。
 「家電住まいる館」は『「家電から快適住空間」をトータルコーディネート提案する店』というコンセプトのもとに、店員がすべての商品を一通り対応できるようになる必要があります。制服も一新し、一人ひとりが家電からインテリア、リフォームまで多岐にわたる提案ができるよう日々取り組んでいます。

従来の家電量販店とは異なるイメージの店舗

 家電住まいる館YAMADA奈良本店は2018年3月16日、『「家電から快適住空間」をトータルコーディネート提案する店』としてリニューアルオープン。建物の外観はシルバーを基調とし、店内にはクラシック音楽を流すなど、これまでとは異なるイメージを演出しています。
 店内は電球の色を変え木目調の床にするなどし、落ち着いた雰囲気となっています。家電の購入に際して売り場に真っすぐ向かわれるお客様が大半でしたが、ベッドやソファの展示により見る楽しみが高まり、店内を巡回するお客様が増加。また入り口近くにカフェを設置し、待ち合わせや商品購入の検討にご利用いただいています。カフェのみをご利用いただくお客様もあり、お客様の滞在時間は従来の店舗の3倍以上に伸びた印象があります。
 インテリア商品の販売の認知度、家電購入を目的としたお客様へのインテリア商品のご提案、さらにはリフォーム提案までには改善すべきこともあり、「トータルコーディネート」を行うまでには、まだ課題が残っていると考えています。売り場の店員とともに試行錯誤しながら模索している状況ですが、店員が楽しんでコーディネートを提案し、お客様もその提案を楽しんでいただける店作りを目指していきます。